遅くなりましたが

A5403CAを丸一日使ってみた使用感などをつらつらと。
ちなみに機種のスペックや外観などはこちらをどうぞ(笑
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/showcase_top/16942.html


さて、大まかな部分は省いて細かな部分を突っ込んでいきたいと思います。
auユーザにはわかりやすく、他キャリアの人にはわかりにくい部分もあるかと思いますが
ご容赦下さいm(_ _)m


  ■外見・ハード面について
◎まず、本体サイズ。かなり大きいです。液晶側が膨らんだデザインになっていて閉じているときはなお大きく感じさせますがA5501TA5402Sに比べると重さはさほど重くないためしばらく使っていると大きさは気にならなくなってきました。厚みはギリギリのラインですね。
◎液晶はやはり美しい!カシオはクリスタルファイン液晶で今までも色鮮やかな表現でしたが、QVGA化してそれはよりいっそう美しくなってます。ただ液晶のサイズは2.2インチと大きい部類なのに本体の大きさからか小さく感じてしまいます。またアイコンなどは一部、小さくて見づらく感じるものもあります。これは仕方ないですね。
◎本体カラーがオレンジのほうは十字キーLEDがブルーで数字キーライトがオレンジ。とてもCoolでイカしてます。ちなみに本体カラーホワイト(厳密にはシルバー)は十字キーLEDが薄いブルーで数字キーライトはイエローというかグリーンというかよくある色です。小さな欠点ですが、十字キーの周りの4つのキー(カメラ・アドレス・EZ・メール)が点灯しません。ボタンが透過しないので暗いところでの操作はたまにわからなくなります。これは慣れでしょうね。
◎さっきも書きましたが、本体サイズが大きいです。開くとわかりますが縦に大きくなっています。それゆえに十字キーと数字キーが少し離れているため、手の小さい女性は指の移動が多く打ちづらいかもしれません。僕はかろうじて、といったところです。
◎さらに十字キーと決定ボタンのクリック感が少なく若干押しづらくなっています。ただ若干なのでそこまで問題になるほどではありません。
◎SDスロットは電池パックの上です。印字面を下にして差し込むわけですが、これがかなり微妙な入り方で不安です。抜き差しの頻度はまだどのくらいかわかりませんが、ちょっと怖い。miniSDよりも従来のSDカードのほうが汎用性もあるし望ましいのですが時代の流れということで仕方ないですね。そういう面ではSHが羨ましい。
◎バッテリの持ちは明らかに悪いです。A5404Sもかなり悪いそうですが、液晶のQVGA化・カメラのAFの多様でかなりバッテリ食います。ヘタしたら一日持たない。


  ■カメラ機能について
◎使った瞬間から誰もが感じるでしょう、追従性の悪さ!カシオは代々これですね。以前がSONYを使っていたのでフレームの滑らかだったSONYに比べると月とすっぽん。なので後述のAF関連も含めるとピント合わせにかなり時間がかかります。
◎注目のAF機能ですが、そこまでイイ!とは感じません。確かにピントは綺麗に合わせてくれますが、合わせるまでに時間がかかりすぎ。携帯カメラでここまでする必要はなかったですね、パンフォーカスで十分。まあ、AFのオフやフォーカスロックなど応用技もきくので初心者からこだわり派まで楽しめるでしょう。
◎カメラモード中のショートカットは便利です。機能の切り替えなどが各キーに割り当てられているので、撮影モード切替やタイマー、ライトのオン・オフなど慣れればサブメニューを開くことなく設定でき非常に便利。
◎画質についてはまだそこまで撮ってないのですが、やはり綺麗。UXGAまで撮影できることもPCとの連携を考えれば気軽に撮れますし、大きなサイズでマクロ撮影すれば十分メモスナップとして使えます。またExilimでもおなじみのベストショット機能はそれなりに便利です。ただケータイサイズの写真のときにはまず使わないでしょう。
◎最新チップの恩恵その1。写真もムービーもエンコードが高速なので、UXGAなどの巨大サイズで撮っても待ち時間少ない。サムネイルも高速表示。
◎どうでもいいことですが、カメラ起動時やピント合わせのときにレンズが動く音がかすかにします。気にする人は気になるかも?


   ■メニュー関連について
◎カシオはA3012CAのときからカスタマイズがとにかく豊富。ランチャーメニューやアイコン、背面の待ち受けにダウンロード辞書の追加まで可能。ただ出来るというだけでなくアイコンなどはホントにセンスが良くカワイイものが多い。この辺は実際に使ってみないとわからない良さで、特に女性は気に入ることうけあいだ。
◎設定のリンク機能が素晴らしく強化されていて、ストレスなく使える。何かを設定しようとするときに、今までの端末は出来て当たり前なことができなかったのがこの各設定時におけるリンク機能。機能設定の際に関連事項がうまい具合につながっていて、わかりやすい。昔の端末にありがちだった「これはここでないと設定できない」みたいな複雑さがない。良く作り込まれている。
◎フォントの変更が出来ないのは残念。LCフォントに似ていて非常に見やすいのだがそれでもやはり高精細なQVGA液晶を生かすためにも2つ3つ用意して欲しかった。
◎文字入力が恐ろしく快適になっている。今までに比べたらかなり高い評価ですが、これはSONYのジョグ+POBOXにやっと追いついたという感じ。しかしPOBOXよりも優れている点はいくつかある。例えば英数カナ変換だ。東芝製端末ではおなじみですが、打ったキーをそのまま英数カナに変換してくれます。例:「あかさ」と入力し、ボタンを押す→変換候補に「.AD、123、アカサ」と表示される。(数字の1は@などの記号ですね)つまり「ABC」と入れたければ「かきく」と入れて変換すればいい。入力モードをいちいち切り替えなくてもいいわけです。わかりにくいでしょうが、使うと快適さがよくわかります。
また変換はATOK+APOT。APOTというのはPOBOXのように単語を入力したあとの次にくる単語や助詞をも予測して表示します。ほぼ感覚的にはPOBOXと同じように操作できます。絵文字・記号も#キーで一発呼び出し!今はジョグに慣れた体ですがそのうちこっちの方が入力しやすくなりそうです。


   ezweb、アプリ、ナビについて
◎最新チップの恩恵その2。ezwebは非常に高速で、やっとストレスなく出来るレベルに。
◎アプリの起動・動作は今までのJAVAからは考えられないほど高速。(今までが考えられないほど遅かった)これはアプリ用チップSH-MobileVの恩恵ですね。BREWには負けますがやっと実用的な速度に。
◎ナビ機能は大体これぐらいだったらいいなあ、と思っていた速度と同じぐらいでまあまあ快適に使えます。EZナビウォークBREWほどサクサクルート案内は出来ませんが、自立測位型GPSチップMS-BASEDのおかげで測位が非常に高速に!またプリインストのまっぷるガイドの定時測位機能を使えばルート検索中に定期的に勝手に測位してくれるのでほとんどナビウォークと同じような使い方が出来ます。これにはほっとした。


   ■その他
◎充電ホルダーがUSBクレードルになるというウリですが、これは大正解。本体のメモリは大きいし、SDもあるので焦ってPCにデータを逃がす必要はないのですが、写真をよく撮る人には付属のMYSYNC PHOTO2のアルバム機能が楽しいです。クレードルに設置後、自動的に読み取りさせるのがデフォルトですが変更も可能です。僕は手動でやってます。初心者の人にはホントに嬉しい機能だと思います。



 ■トータルでのまとめ
細かな不満はあるものの、全体的には優れた点が多い。
どの機能を取ってもトータルでバランスがとれた端末ではずれがないので、人に勧めるならまずこれなら不満は出てこないでしょう。
大容量の12MBデータフォルダとminiSDの組み合わせで着うたなどでデータフォルダを圧迫しても、miniSDがあるからガンガン写真も撮れる。
豊富なカスタマイズと安心して使える設計で完成度が高く、長く使える端末だと言い切ってもいい出来映え。
正直、やっと次世代機と言える端末になったと思います。



かなり長くなってしまいましたが、購入を検討している人は参考にして頂ければ幸いです。
また動作や機能の確認などあれば、コメントかメール頂ければ試します。