綿矢りさに蹴られたい俺の背中

 id:micaさんがW21S電子書籍を!をおっしゃってたので、僕も前から気にはしつつも利用したことなかった電子書籍をチェックしてみました。SHARPのSPACE TOWNブックスとComicSurfingの二つ。どちらもBREW版のリーダーが無料でDLでき、サンプルを読むことができました。
ComicSurfingのほうは本格開始されていないのか、まだ書籍の購入はできない様子でした。携帯の小さな画面でコマをちびちび移動しながら読むマンガもなかなか変な気分で読んでいるとだんだん違和感はなくなってきていたのが不思議でした。
SPACE TOWNブックスはPDAのほうでもずいぶん前からXMDF形式での配信がされていましたよね。早速、サンプルに綿矢りさの「蹴りたい背中」があったのでDLして読みました。感覚的にはPalmでDoc読むのと何ら変わりはありませんね。しかし小説だとコミックと違って時間がかかりそうなので、バッテリが心配になった僕は貧乏性なのでしょうか(笑)
どちらも思ったより悪くない、という感じ。気軽さが最強のウリのような気がします。自分が思うデメリットは先ほど感じた「バッテリの問題」と、「あとに残るか」という点かな?サンプルファイルを見るとメモステへの転送は不可になっています。読み終わった本はそうそう読み返すことも少ないとは思いますが、500円以上出したデータなら残しておきたいと思うのが普通の心情ではないかと。PDAならその辺は問題ないんでしょうけど、デカいファイルがすぐに本体メモリを圧迫してしまう携帯電話になっては外部メモリに転送できないと困るなあ。さらに贅沢を言えば外部メモリに保存されているデータを閲覧できればなおよし。
価格は…ピンからキリまでなので何ともいえませんが、100円ぐらいなら気軽に出せていいと思います。自分なら100円以上は出せないなぁ・・・それ以上ならBOOK OFFに行って古本買った方がいいような気がするからだ。まあこの辺の感じ方は人それぞれというか。
今、これを書きながらもっとも利用してもいいかな〜というシチュエーションが浮かびました。出張でホテルに宿泊。PCもPDAも持ってきていない。携帯しかない。もちろんネットも繋がらない。コンビニがとてつもなく遠くにあるホテル。そんな中での暇つぶしのために1冊100円の本をDLして一晩で読み切ってしまう。これがなんか一番現実的な感じだ。わざわざ本を携帯の画面のぞき込んで見るのはまだ馴染めそうにないなあ。しかし誰もが持ってる携帯で、なおかつWINなら通信料は定額。普及するプラットフォームは完全に出来上がっていますね。やっぱり携帯に定額というのは新しいコンテンツやサービスの引き金になるキーワードでしたね。
■参考(電子書籍の本命は、実は携帯? - ITmedia Mobile)
 左:SHARP SPACE TOWNブックス / 右:ComicSurfing