The Outsider / DJ SHADOW

Outsider 実は結構前から楽しみにしていたDJ SHADOWのニューアルバム。聴き始めた瞬間から「これはDJ SHADOWのアルバムだろうか?」という変な気分になり、車のデッキからCDを取り出そうかと思った。が、我慢して一通り聴いてみないとさすがに判断できないぞと思いかえし、一巡聴いた。もうちょっと頑張って二巡聴いた。ムリだ。
 ずば抜けて売れたりクリエイティブな作品と世に送り出したアーティストが、ちょっと今までと変わった作風にチャレンジすると「こんなの○○じゃない」とか「今度の○○は良くない」とか叩かれることは多い。今回のシャドウのアルバムは、そういう感覚を持たないように頑張ってみてもムリ。どう頑張っても安っぽいロックか、いわゆる海外のメジャーHIPHOPにしか聞こえない。さらに非道い言い方をすれば、ジャパニーズポップスしか聴いたことがない中学生が「最近洋楽にハマっててさ!」と言い始めたときに聴いていそうな音楽に聞こえた、自分には。
 何でそういう風に聞こえるんだろうと一生懸命考えてみたんですよ。ボーカルもの(ラップだけど)が多いから?音が薄っぺらい?自分が期待しすぎた?どれもそう感じるんですよね。俺の頭が古いんですかね?それとも"Endtroducing"が名作すぎたから?

"一部のファンを失うだろうが、逆に新しいファンも得られる"
  via/DJ SHADOW

上記のように、まあ実際シャドウ自身もそういう意識で作っているから当然そうなっているんでしょうけど。これはあんまりだろうと思った。やたら光る車のウーファーから出る音楽はメジャーな人たちに任せておけばいいじゃないかと。こっちはもっとドープな音が欲しいんだよ!肩すかし。どうやら今年の残り少ないリスニングタイムはCut Chemistに捧げることになりそうです。