現実を見よう

Qualcomm、新マルチメディアチップセット発表
 Qualcommは7月12日、高性能・省電力チップセット「Enhanced Multimedia Platform」を発表した。通信機能とマルチメディアプロセッサ機能を一つのチップに搭載、3Gネットワークを介したワイヤレスマルチメディアの利用拡大につながる高性能のワイヤレスデバイス開発が可能になるとしている。
 CDMA2000 1Xに対応した「MSM6150」と、CDMA2000 1X、1xEV-DO、GSM/GPRSに対応した「MSM6550」の2種類。Qualcommによれば、処理能力の大幅な向上のほか、オーディオ、ビデオ、カメラ、グラフィックス処理能力の最適化が図られている。
 225MHzのARM9プロセッサ搭載で、パフォーマンスは従来のMultimedia Platformから最大50%向上すると同社は説明。マルチメディア機能では最大4メガピクセルデジタルカメラ、3DサウンドとMP3/AAC/aacPlusのオーディオなどに対応している。また、周辺機器との接続用にBluetooth 1.2のベースバンドプロセッサを組み込んだ。

 僕ははっきり言ってもう携帯やPDAにBT搭載という夢は薄れてしまい、BTの規格そのものさえも別にどうでもいいような気分になっています。やっぱり求めているのは一部のコアなユーザーのみで、もっと広い視野で見たときには一般ユーザーやメーカーにとっても利益やメリットが伝わりにくいプロファイルなんだと思います。スマートだし、個人的には利用したいと思います。しかし周辺機器や通信をつなぐ規格である以上メーカーの後押しがないとこれ以上の普及は厳しいと思われます。個人的にはドコモの端末がIrDAがデフォルトであるように、auBlueToothをワイヤレス規格のデフォルトにするようにキャリアが後押ししてくれればいいのに、と思います。そういう意味でもこのチップが搭載されるハイエンド端末からでもサポートしてくれれば巻き返しは可能かもしれませんね。
関係ないけど、新しい端末が発表されるたびに「BTがついてないから…」というお決まりのフレーズを聞くとなんだかとても悲しい気持ちになります。