W32H感想

長いので。



外観
 まず、コンパクト。同時発表のW32Sに比べると負けるが、最近のWIN機と比較すると充分にスマートな筐体。小判のような左右対称でぺたんとしたフォルムがすっきりしてて好印象。さらに閉じた状態で、液晶面とボタン面の間に凹凸があるため、片手で開けやすい。これは重要。なぜならW31Hという隠れた品番を持つPENCKでは、同じ形状をしているものの、本体開閉の際には指の引っかかりがないため、最強に開けにくい。
 ボタンはINFOBARのタイルキーのように幅広&軽いクリック感で、相当押しやすい。現在並行して使っているW31CAのキーがけっこう堅めのクリック感なので、長文メールを打つときなど正直疲れる。それに比べW32Hはサクサク打てる。本体サイズの兼ね合いでキー自体があまり離れてないせいもあるのかもしれない。


 さすがに良い点ばかりではない。悪い点、というか気になった点は液晶である。サブ液晶・メイン液晶共に小さい。「W31CAユーザだからそう考えるのは当然!」と言われれば仕方ないものの、それでもやっぱり小さく感じる。2.3インチなのでとりたてて小さいというわけではない。PENCKのときもそう感じたが、このヒンジ形状が原因と思われる。開いた際に、端末のボタン側が手前に妙に大きく見えてしまうため、逆に液晶は小さく見える。さらに液晶面は若干奥に行ってしまうための距離的な感覚もあると思う。
 もう一つ。最初に手に取った瞬間、液晶の色味が黄色い!?と感じた。いわゆる白色を表現するときにくすんだような黄色味がかかった白になってしまう感覚だ。これは明るさの設定を5段階の4か5に上げることでだいぶ解消した。ちなみにデフォルトでは「光センサー」になっている。なので普通に室内などでは、レベル3ぐらいの明るさになってしまう。節電を気にして明るさを押さえて使う人には厳しいかもしれない。表示能力も6万5千色なので、通常利用では気にならないが、写真などの細かい表現ではアラが目立つように感じた。


液晶に関しては充分に我慢ができるレベル。それよりもキー周りの操作性の快適さが充分に上回る。関係ないが、電池パックのフタが鬼開けづれえ。二度と開けられないかもしれない…。困るなぁ。



中身
 とにかくサクサク。チップのスペックアップの恩恵でしょうね。全体のキーレスポンス、サムネイル表示や、アプリの立ち上げ処理、Ezwebの表示速度、すべてがサクサクで気持ちいい。特にEzwebに関しては1xから乗り換えてきた人はビックリするかもしれない。おそらく今までのau端末の中でもっともサクサクかもしれない(全体での総合速度の話です。文字入力のキーレスポンスなどはソニエリ端末のほうが速いので)。
 PCサイトビューアはW31Tに搭載のものと同じバージョンのもの。W21CA,W31CAのよりもバージョンアップされたものです。メール・Ezwebキーに「戻る」「進む」が割り当てられていたり、リンク一覧が表示できたりと使いやすくなっています。液晶サイズは小さいから見やすさはW31CAに軍配が上がりますけどね。
PCドキュメントビューアは特に大きな変化はナシ。希望されていたminiSD内のデータ表示もできません。このあたりはまだまだ使い勝手を上げる必要がありますよね。
 データフォルダ容量に共用エリアがあるので、今までのようにBREWアプリ容量が異常に狭くて困るということも少なくなりそうです。まあW32Sのように完全にフレキシブルに使えるのが一番ですけどね。


カメラ機能はベースモデルのA5512CAとほとんど変わりないので、特に言及なし。あ、ヒンジ部分にあるマクロ切替のスイッチは、存在そのものを忘れるね。


バッテリは同じぐらいの容量のW31CAよりも全然持つ気がする。液晶サイズの違いでしょうか?あくまで体感ですが、わりと持つ感じ。


Felica
 ひとまず初期設定などを終わらせて、職場の前のampmEdyのチャージをしてきました。まあ感覚的には普通のEdyカード一緒ですね。ただセキュリティ機能を含めた使い勝手で言うと、W32Hは微妙。なぜなら、不正アクセスされないために通常待ち受け時はFelicaロックを設定し、使用するときのみ一時解除という使い方をしようとするときに、機能設定にて「Felicaロック」を設定、使用時には十字キーの右を長押しでロックNo入力→一時解除→認識という手順を踏むわけですが、結局本体を開いて操作しないといけないのが非常に面倒なのです。さらにロック中にEdyアプリを立ち上げても「ロック中です」という表示が出て、いちいちロック機能そのものを解除しなくていけない(一時解除ではなく)。これでは面倒すぎる。かといってロックせずに常に認識できる状態というのもの問題だ。地方はともかく都市圏は人ごみの中などで何かしら読み取られる恐れがある。
この部分に関しては、W32Sが羨ましい。サイドのロック一時解除キーを押せばいいらしい。さらにFelica認識したときにアンテナ部分のイルミネーションが光るらしい。だからどうした、と言われそうですが光った方が認識したのか視覚的に確認できるので安心できるのです。



ちょっと面白いと思った機能は、本体閉じた状態でサイドキーの「モード」というキーを押すと、サブ画面に【アラーム】→【カウントダウンタイマー】→【ストップウォッチ】→【待ち受け】と切り替わる。本体を開かなくても前述の機能にアクセスできる。なので例えば寝る前にアラームのON/OFFの切替をしたり、ラーメンにお湯を入れたときに本体をいちいち開いてメニューから選択しなくても閉じたまま即使える。なかなか便利である。なかなか便利ではあるものの、ラーメンの麺は堅めが好きなgizajuは2分〜2分半ぐらいでフタを開けるため、ちょくちょくタイマー残量を気にしなくてはいけない。これは仕方ない。



とりあえずおおむね満足してます。ただW31CAから大きなスペックアップとかが無いので、機能的にあれができる、これができるという感覚は薄いですね。W21シリーズ当たりのユーザはわりと進化が感じられるかと。



音楽再生機能については、試し時間がないのでまた今度。