着うたフルを聴いてみた

 W21TW22Hの実機を触った。早速着うたフルを聴いてみた。まずは携帯本体のスピーカーから…悪くない。というか本体スピーカーから発せられる音の中ではかなりトップクラスの部類だろう。冬WINは全機種ステレオスピーカー搭載だから、通常の着信音の響きも良好。
 さて、イヤホンを付けて聴いてみる。…ん、…まあこれも悪くないといったところか。音質という面で正当に評価するなら「ダメ」だと思う。それは自分がiPodユーザで普段192kのAACやMP3なんかを聴いているからであって、こいつにそういう視点で評価するなら厳しい評価なのは当たり前。あくまでPCレス、携帯オンリーで楽しめる音楽配信という意味では爆発的に当たると思う。爆発的に、は言い過ぎたかな?でも確実に「PCレス」の層に当たると思う。現に自分が「う〜ん、イマイチだなぁ」とか思ってるその横で女性が「スゴーイ!音いいね!MDウォークマンみたい!」と非常に興奮しておりました。その興奮している様を見て、思わず自分も興奮(+_+)\バキッ


 結局、音楽が好きで音質にこだわる人はもう既に何らかのプレイヤーなんかを持っているわけで。着うたフルのメインターゲットはそこではなく、それほど音楽にお金をかけない層。その層は携帯だけで全て済むなら多少の音質の悪さなんか目をつぶる、むしろ失礼な言い方をすれば音質の違いなどわからないのではないか、と。ビットレート48kってのも携帯というフィルターを通してみれば、「携帯なのにスゴイ音いい!」という評価になるように感じる。また携帯を小さな音楽再生機的な使い方をしている人は案外多く、自分の携帯に入っている着メロや着うたを自慢げに人に聞かせたりしている光景はたまに見かける。自分も気に入っている曲が携帯に入っているときは、何をするわけでもなく再生してしまうときがある。まあ携帯を触りながら、という手間のなさがあったりすわけですが。それでも多くの人は潜在的に音楽を楽しみたいという気持ちがあるのかもしれない。
 しかしそれに反して日本のCDは高い。ただCDを買うわけでもなく、今流行っているチャート上位の曲をちょっと聴きたいだけ。しかも普段持っている携帯で、という人にとっては一曲300円の配信価格はそれほど高いものではないのかもしれない。ぶっちゃけ自分は今の氾濫している音楽で300円の価値もあるかどうか…という点から疑問が始まるわけだが。どっちにしてもこのサービスは当たる。ウソだと思うなら、PCもiPodも持たない人を連れて行き、実機を触らせて反応を見てみるといい。う〜ん、ダブル定額ARPUの底上げを行ったKDDIが、今度は音楽マーケットの底上げを行おうとしていると言っても言い過ぎではないかもしれない。